クリスマスが近づいてくると、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」が聴きたくなります。もともとはバレエの曲ですね。クリスマスの夜に、少女クララの部屋で繰り広げられる、くるみ割り人形とおもちゃの兵隊たちvsねずみの戦い。ねずみに勝ったくるみ割り人形が素敵な王子様に変身し、クララをお菓子のお城に招待してくれて、そこで繰り広げられるお菓子の精たちのダンス。まさにキラキラした夢を見ているような楽しいバレエです。
そのバレエ曲の中から、チャイコフスキー自身が抜粋した、オーケストラ向けの組曲「くるみ割り人形」があります。有名な「行進曲」は、小学校の音楽の教材にもなっているので、誰もが一度は耳にしたことがあると思います。
その組曲をさらに、ピアノ曲に編曲したバージョンがいくつもあります。ピアノ連弾用が多いのですが、作曲者自身がピアノソロ用に編曲したものもあるんです。オーケストラの曲を一人で弾く・・・ということで、オーケストラ版に比べるともちろん華やかさには欠けるのですが、曲によっては十分に雰囲気が出ています。一曲目の「小序曲」や有名な「行進曲」、それに「こんぺい糖の踊り(これはもともとチェレスタという鍵盤楽器を使った曲なのでピアノにもぴったり!)」などは、ピアノソロで弾いても十分楽しめるものになっています。
あまり難しくない中級程度の曲なので、クリスマスに向けて楽しんでみてはいかがでしょう。
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