生まれ変わったピアノ

久しぶりの更新となりました。

今年の夏はまさに「酷暑」で、エアコンをつけてやや引きこもり気味です。


今日は調律師さんが来られました。

今回は初めて、少し大がかりな作業をして頂きました。ピアノの内部にあるハンマーを削る作業です。「ファイリング」と言うそうです。


ピアノは、金属製の弦をハンマーで叩くことで音が出ます。弦に当たる部分にはフェルトが巻いてあるのですが、長年使っているとこのフェルトが固くなり、打弦による溝がクッキリとできてしまいます。私のピアノも長年使っているのでこのようになっており、音が固く、少しキンキン響くのが気になっていました。なので、前回の調律の時に、次回この作業をして頂くようにお願いしていたのです。


写真にあるように、ピアノを分解して、88鍵あるハンマーを手作業でひとつひとつ削っています。フェルトの細かな粉が飛んで、この作業をやると鼻がムズムズするんだよ!とおっしゃっていました。


午前中からお昼を挟んで午後までかかったファイリング作業と調律が終わり、さてどんな音になったかな? とワクワクしながら弾いてみると・・・

おぉ~~!! ソフトで柔らかな音が出るようになり、表現力がグンとアップしました。このピアノこんな音だったっけ?というくらい音が変わっていました。音が少し狂っていて響きがおかしかったのも調律で直してもらい、弾いていて気持ちよく、ずっと弾いていたい気分です。


さて、明日から来る生徒さんたちで、この変化に気づく子はいるかな?

最近「自分の音をよーく聴いてね」ということをよく言うのですが、自分の音に注意を向けることはとても大切です。生まれ変わったピアノの音に気付いてくれる生徒さんがいたら嬉しいです。