毎月1回、この地域で個人でピアノ教室をされている先生方との勉強会に参加させていただいています。主に小さな連弾曲を持ち寄り、連弾を楽しみながら、ここはこうしたらどうかなど意見を出し合う会で、よい勉強をさせて頂いています。
先日、その会の帰りに、生徒さん用の楽譜を調達しようと楽譜店に立ち寄りました。すると熱心に楽譜棚を見ている人が・・・たった今、勉強会で一緒だった先生です。「あら!いらしてたのね!」と声をおかけすると、そこへまた次々に勉強会帰りの先生方が・・・あっという間に4人集まってしまいました。
そこでひとしきり、生徒さんにどのような教材を使っているかの話で盛り上がりました。ピアノの教材は、導入期のものだけでも数え切れないほどあり、選ぶのに苦労します。どの先生も、ご自分の教室で使う基本の教材は大体決めていながらも、生徒さんによって少しずつ選ぶ教材を変えていらっしゃるようで、「こういう子にこの教材を使ってみたら、すごく喜んでやってくれた」「これは内容は良いんだけれどレイアウトがちょっと見にくいよね」「これはテクニックをまんべんなく身につけられるよね」「これは良い教材だけど、ボリュームが多すぎて、どんどん進めて達成感が欲しい子にはちょっとキツい」「この教材が終了したら、次は何を使っている?」・・・等々、楽譜棚の前で実際の楽譜を見ながら話が弾みました。
普段、他の先生方がどういう教材を使われているか、またそれをどのような意図で使われているかといったお話を聞く機会はあまりないので、貴重な情報交換のひと時でした。同時に、どの先生方も、一人ひとり違う生徒さんたちの顔を思い浮かべながら、その子が少しでも上達してくれるように、楽しんでピアノに向かってくれるようにと心を砕いていらっしゃるのだなぁと改めて感心し、私も見習わなければと心を新たにしました。収穫の多い一日でした。
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