5月の初めに、2016年度発表会を行いました。今年も、生徒の皆さんや保護者の方々を始め、会場スタッフの方など皆さまのご協力の下、無事に終えることができました。
譜読みから始まってこの日まで約3か月間、みんなそれぞれによく頑張りました。
ひとつの曲にこれだけ長い時間をかけて取り組む機会は普段はないので、苦手なテクニックの部分練習や手や腕の使い方、それから音の出し方や曲の表現まで、じっくりと練習する良い機会になりました。難しい箇所の部分練習メニューを作ってお渡しし、頑張って練習してきて弾けるようになったこと。曲のイメージを一緒に考えて、絵を描いてもらったこと。レッスンでの演奏を録音して一緒に聴き、「ここがイマイチだね」と確認しながら練習したこと。それぞれの生徒さんとの、この日までの山あり谷ありが思い出されて、舞台裏で皆さんの晴れ姿を見ながら胸にぐっとくるものがありました。舞台を終えて帰ってくる生徒さんたちの笑顔を舞台袖で迎える瞬間が、私にとっての発表会での一番うれしい瞬間です。
そして、発表会が終わった後も「発表会効果」を感じています。発表会で大きな生徒さんの演奏を聴いて「自分もあの曲が弾いてみたい」と目標を持った人。発表会の練習を通して練習する習慣がつき、めきめき上達した人。来年はもっと難しい曲を弾くんだ!と、いつもより多くの曲を練習するようになった人。発表会後のレッスンでそういった姿を目にすると、大変だったけれどやって良かったな・・・と思います。
またひとつ気持ちを新たにして、日々生徒さんたちと一緒に成長できればと思います。
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